漫画は電子書籍で読むのがおすすめ ワンピース8巻 ワンピースを貫く信念というテーマ
8巻は名シーンの宝庫です。
ルフィとクリークの戦いが大詰めを迎えており、剣山マントや鋼鉄の鎧などといった、様々な装備で身を固めたクリークに対し、ルフィは素手で立ち向かっていきます。
そんな激闘のさなか、ゼフがサンジに、「どんな強力な装備であっても、うちに秘めた信念には敵わない」と語るシーンが印象的ですね。
この漫画において信念というのは一つの大きなテーマとなっています。
その信念というテーマが大々的に語られたのが、クリーク海賊団のストーリーです。
作者自身も、ワンピースの世界での戦いは、信念と信念のぶつかり合いであると語っています。
物理的に相手を行動不能にしたり、命を奪うことが戦いに勝つことではなく、相手の信念をへし折ることが、戦いの勝利として定義しています。
ですので、体自体はピンピンしていても、心が折れてしまえば、それは負けであるということでもあります。
だからこそ、6巻で実力的には圧倒的に差がありながらも、世界最強の剣士ミホークがゾロを認めたのでしょう。
命を失うかもしれないダメージを負いながらも、心は折れていなかったからこそ、ゾロを強きものと認めたわけです。
この漫画の戦いでは腕力や力も大事なのですが、同様に、そのキャラクターが持つ信念という部分も非常に大事ですので、信念というキーワードを持ちつつ、ストーリーを読み返してみると、新たな発見が多く面白いはずです。
作中屈指の名シーンが描かれる
この漫画には名シーンがいろいろとありますが、8巻でも屈指の名シーンが登場します。
ワンピースの名シーンランキングというものがあれば、安定してランクインするくらいのシーンではないでしょうか。
そのシーンが名シーンとなっているのは、やはり、そこに至るまでの一連の流れがあってこそです。
この漫画を読む人なら、絶対に一度は読んで欲しい部分ではありますね。
王下七武海という圧倒的存在感
ワンピース8巻では、王下七武海というワードが初めて登場します。
王下七武海というのは政府公認の海賊のことで、政府によって海賊行為を認められた存在です。
海賊というのは犯罪者ですから、政府公認の犯罪者と考えると、その存在の異常さがわかるのではないでしょうか。
王下七武海について紹介するキャラクターが政府の犬と表現するのも無理はないことです。
同業の海賊たちからしたら、あいつらは海賊ではないという認識なのかもしれません。
ですが、6巻で登場したミホークも王下七武海の一員であったように、相当な実力を持っていることは間違いありません。
ワンピース世界における王下七武海というのは、ストーリーとの関係も非常に深い存在ですので、この後どのように絡んでくるのか、気になるところではありますね。
そもそも、なぜ政府が海賊などという犯罪者を公認しているのか、冷静に考えてみれば非常におかしな話です。
そのあたりの理由を考えながら、読み進めるとさらにワンピースのストーリーを楽しめるのではないでしょうか。