漫画は電子書籍で読むのがおすすめ ワンピース9巻 ナミはなぜ1億ベリーが必要なのか
魚人という存在の圧倒的な強さが語られるのがこの9巻です。
人間のような知恵を持ち、しかも、圧倒的な身体能力と水中でも活動可能となって、人間の上位互換とさえ言えるような存在です。
そんな魚人のアーロン海賊団とのかかわりが本格化してくるのが、この9巻ですが、ナミがなぜ1億ベリーを貯めようとしていたかの動機が明かされることになります。
ある村を買うために1億ベリーを貯めていたナミですが、なぜ1億も必要だったのか、この巻でやっと明らかになるのです。
ワンピースの世界の1ベリーは、現実世界の1円に近いものがあるので、ナミくらいの若さで1億稼ごうとするのは、並大抵のことではありません。
まっとうにやっていては、到底無理な話なので、海賊専門の泥棒をやっているわけです。
ワンピースの世界はコミカルに描かれているので気づきづらいですが、そもそも海賊専門の泥棒という時点で、非常にヤバイ職業です。
現実世界で例えるなら、その筋の人たちを専門にした泥棒と考えると、そのリスクの高さがわかるはずです。
一般人には迷惑をかけず、悪いことをして稼いだ人たちからのみ盗むという点と、そういった悪人だからこそがっぽりため込んでいて、早く稼ぎやすいから、海賊を専門にして泥棒をしているという側面はあるかもしれません。
ですが、1億をためるために、相当危ない橋をわたり、それでも村を買いたいというナミの気持ちが伝わってくるのではないでしょうか。
魚人の身体能力が凄すぎる
アーロン海賊団は、規模的には、前巻までに出てきたクリーク海賊団ほどではありません。
ですが、敵キャラとしての絶望感はアーロン海賊団のほうがよほど強いのではないでしょうか。
魚人たちは体格からしても通常の人間よりデカいですし、加えて、身体能力もずば抜けていて、しかも、タフです。
正直、この圧倒的な魚人の海賊団を相手に、ルフィたちがどのように戦っていくのか、そのあたりも注目のポイントの一つです。
腐った海軍の大佐が登場する
9巻では腐った海軍の大佐であるネズミが登場します。
海軍は海賊を取り締まり、一般人を助けるのが仕事のはずですが、ネズミは私腹を肥やすため、魚人の味方をしているクズキャラクターです。
こういったクズキャラクターが出てくると、ドロドロとした気持ちになりますが、ストーリーを盛り上げる上では欠かせない存在なので、物語には非常に貢献しているキャラの一人ではないでしょうか。
ちなみに、ワンピースの世界では海軍ばかり出てきて、陸軍が出てくることはありません。
これはワンピースの世界は、大半が海で、その海の中に多数の島や陸地がある構成となっているためで、海を制覇することは、この世界全体を制覇することに近いからです。
島によっては自警団があったり、大きな国になると独自の軍隊を持っていたりもしますが、基本的に、公的な機関としての軍隊は海軍のみとなっているのも、ワンピースの世界のユニークなところですね。