漫画は電子書籍で読むのがおすすめ ワンピース16巻 物語のマスコット・チョッパーがカワイイ
ワンピースの16巻では、物語のマスコット的な存在であるチョッパーが登場してきます。
チョッパーの過去なども詳しく語られるので、チョッパーファンにはたまらないのがワンピース16巻ではないでしょうか。
チョッパーはもともと普通のトナカイだったのですが、ヒトヒトの実という悪魔の実を食べることで、二足歩行のトナカイになってしまいます。
それが原因で仲間を失い、敬遠されるシーンも描かれていて、ちょっと泣けてきますね。
また、サラッと描かれていますが、人間以外で悪魔の実を食べた存在が出てくるのもここが初めてです。
人間以外の生物がエサと勘違いして悪魔の実を食べても、それに伴った能力が得られるという、ワンピース16巻の描写は、結構印象深いものがあります。
信念の男・ヒルルクの最期
チョッパーの回想シーンの中で、友人でもあるヒルルクとの出会いが描かれています。
ヒルルクもワンピースの主要キャラ同様に、信念を持っており、最後まで医者としての信念を貫いて消えてくのが、印象深いですね。
ドラム島でのストーリーは、バロックワークスとの戦いの本拠地でもあるアラバスタが近いので、回想やストーリーなどもサラッと描かれています。
敵として登場するワポルも、圧倒的な存在感や絶望感があるわけではなく、明らかに、サクッと倒されてしまいそうな雰囲気満載といった感じです。
ですが、物語の主要キャラであるチョッパーとの出会いや、過去のシーンなどもあるため、サラッと読み飛ばすのではなく、何回か読み返したい話の一つでもありますね。
ワポルは果たしてクズなのだろうか?
ドラム島にかつてドラム王国があったとき、王様はワポルでした。
ですが、国が黒ひげ海賊団に襲われた時、王や側近たちは真っ先に逃げ出してしまうという有様。
国が襲われたとなれば、真っ先に動いて対処しないといけないはずの王が逃げ出してしまうわけで、よくこんな人物が王になれたな、というレベルです。
しかも、ドラム王国は世界政府にも加盟している立派な国なのにも関わらずです。
王国の場合、国王の地位は世襲となるケースが多いため、ワポルのような人間でも王様になれたのでしょう。
また、ワポルの場合、無能な後継者ではなく、実は結構有能なので、能力に問題があるわけではなく、性格的なほうに問題があるという点がポイントですね。
人間の性格は生まれ持ってのものもありますが、子供の頃の親の教育によるところも大きいです。
なので、ワポルがクズなのはワポルだけが悪いわけではなく、ワポルを教育できなかった両親のほうに責任があるということになるかもしれません。
ワポルの両親である前王は作中には出てきませんので、すでに亡くなっているのでしょう。
ドラム王国が世界政府に加盟するくらいの国として成立していたのは、前王までの功績が大きいとしても、前王が子供の教育を誤ったせいで、あっさりと国が滅んでしまっています。
後継者の育成に失敗して国が滅ぶことは、歴史上でよくあることで、こういった歴史的な出来事や教訓が物語に時折出てくるのも、ワンピースの面白いところの一つですね。