漫画は電子書籍で読むのがおすすめ 六大将に匹敵する王翦の軍略 キングダム47巻
キングダム47巻までのあらすじ
中華統一に向けて本格的に動き出した秦ですが、趙との戦いが始まります。
十五年という期限の中で結果を出すために難攻不落と言われるギョウを攻めることになりました。
無謀とも言える作戦ですが、ここで勝利すれば趙との戦いを大幅に短縮できることもあり、政はこの奇策を選びます。
総大将の王翦と、桓騎将軍、楊端和将軍の三軍による李牧との戦いが始まります。
真正面からねじ伏せる楊端和の城攻め
趙の列尾は、秦国の函谷関とも言えるくらいの重要拠点です。
この国門を落とすことは今回の作戦においても重要なものですが、王翦は山の民と飛信隊に城攻めを命じます。
最低でも二日以内に落とさなければならない状況ですが、楊端和は半日で落とすと宣言。
久しぶりの登場で忘れかけていましたが、これでこそ山の民ですね。
宣言通り半日で列尾を落とすことに成功しましたが、なぜか山の民の活躍は見ていて爽快な気持ちになります。
この戦いでは飛信隊の新入り一千人にとっての初陣になりましたが、上手く戦えるものもいれば何もできずに終わってしまったものもいます。
弓使いの仁と淡ですが、長距離狙撃はできても距離が近すぎると敵の顔が見えて殺人への忌避感が出てしまいました。
兄の仁はそれでもその気持ちを押し殺しましたが、淡はこれからに大きな課題を残す結果になります。
王翦と李牧の知略の戦い
列尾を奪うことに成功した秦軍ですが、そこで王翦は列尾がある問題を抱えていることに気づきます。
それはこの城が意図的に弱く作られており、もしも敵軍に奪われてもすぐに奪い返せるようになっていたことでした。
そこで王翦は自身の目でギョウを見に行き、新たに軍略を練り直します。
いざというときには作戦を捨ててもよいと言われていましたが、まさかこの段階からそれが必要になるとは思いもしませんでしたね。
そして登場当初から異常性が際立っていた王翦ですが、軍略を練るところでもその個性を遺憾なく発揮します。
そして新たな作戦のもとで動き始めることになりましたが、勝てない戦はしない王翦が動く時点で、すでに勝ちの目が見えているわけです。
王翦は今も不気味な印象を拭えませんが、総大将としてはよくわからない安心感すら覚えますね。
そんな王翦が選んだ作戦は、ギョウを攻めず途中にある吾多という小城を落とすことでした。
この知らせを受けた李牧も困惑をするほどの動きでしたが、さらには落とした城で民を一切殺さず兵糧を奪って別の城へ避難させるというものです。
はたしてこの作戦が何を意味するのか、気になるところですね。
キングダム47巻では、個人的に気に入っている山の民の活躍が見られて良かったです。山の民や楊端和のファンと言うほどではありませんが、あの蛮族感あふれるところが見ていて爽快感を覚えます。
そしてそれとは別にこの47巻で王翦にも魅力を感じるようになってきました。
キングダムはこういうキワモノキャラが多く、そういうところも気に入っています。