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漫画は電子書籍で読むのがおすすめ ハンターハンター28巻 ネテロの最期

 

 

実戦と軍儀

激戦の『ハンターハンター』28巻。
ネテロの百式観音と「王」は、ほぼ互角の戦いを成立させていました。
互いの実力に驚嘆し、内心で称賛しあう二人。
その心に偽りはありません。
しかしわずかに王が上回っていました。
キメラアントと人間という、種族的な身体能力の差によってではなく。
それは膨大な数の連打の撃ち合いの果てに、相手の体に打撃を届かせることができるかというパズルのような勝負。
まさに王がコムギと繰り返してきた軍儀の実戦版に他ならなかったのです。
左脚を、右腕を、ネテロは失っていきます。

 

一号

 

モントゥトゥユピーとの戦いで力を使い果たしたキルアは、宮殿内の電源でエネルギーを補充していました。
それが終わり戻ろうとしたとき、後方から感じた視線。
現れたのは変わり果てた姿のパーム=シベリアでした。
「ゴンはどこ?」
彼女は操られ敵に回っているのか?
それとも心は元のままのパームなのか?
悩んだ末にキルアは、自分を見つけた時のパームの行動の不自然さに気づき、「教えねーよ お前敵だろ」と言ってしまいます。
即座に念能力「暗黒の鬼婦神」を発動させたパームのぶつかり合い。
しかし、実は彼女が心を失ってしまったことに気付いたキルア。
キルアを殺せとパームの脳に、シャウアプフの分身の命令が届いたとき、彼女は言いました。
「黙れ 私はパーム=シベリア!! 一号じゃない!!」
『ハンターハンター』28巻の中でも最も嬉しいシーンです。

 

貧者の薔薇

 

 ネテロ最後の攻撃「百式の零」の直撃さえも、王には通用しませんでした。
「貴様に免じ特区を設け人類の永住を許可しよう」
 そう、王は言います。
「食用にする人間も選定の際に数や質を考慮する 貴様の孤独な戦いは無駄ではなかったのだ」
 抵抗する力を失ったはずの老人は、しかしこう言い返しました。
「人間を舐めるなよ メルエム…!!」
先代女王の言い残した王の名前を、ネテロはようやく告げました。
そして自分の心臓に拳を突き立てます。
それが本当の切り札、ネテロの心停止を起爆スイッチとしていた超強力小型爆弾「貧者の薔薇」の起動でした。

 

イカルゴとウェルフィン

 

地下でのイカルゴの奮闘はまだ続きます。
次に襲ってきたウェルフィンは、戦いと脅しあいの末にイカルゴに心を開きました。
人間だった頃、実の父親に殺されかけたこと。
最悪の思い出を、人間だった頃の仲間ジャイロとだけは笑って語り合えたこと。
キメラアントとなったとき、その最悪の思い出にだけ「畜生覚えてやがった」と毒づいたこと。
蟻も人も金も国も面倒だ、ジャイロに会えればそれでいいと。
新しい生き方を見つけ始めた蟻が、また一匹現れたのです。

 

ユピーとプフの献身

 

「貧者の薔薇」で瀕死の重傷を負った王メルエム。
 シャウアプフはもちろん、ナックル達との戦いで一度は人間に心を開きかけたモントゥトゥユピー
も、完全に蟻の忠誠心を回復していました。
 そして死に際にある王を救うため、自らの体を王に養分として食わせたのです。
 王に食べられるという喜びと興奮に、二匹は絶頂に達していました。
『ハンターハンター』28巻のこんなところで「過剰演出グルメ漫画」ギャグが見られるとは誰が予想したでしょうか。