漫画を電子書籍で読みたい!!おすすめサービス比較ランキング

漫画は電子書籍で読むのがおすすめ ハンターハンター29巻 これで終わってもいい

 

 

メルエムの記憶

急転直下の『ハンターハンター』29巻。
シャウアプフとモントゥトゥユピーの細胞を食うことによって、爆発のダメージから王メルエムは復活しました。
さらに二人を食ったことで、翼やユピーの攻撃方法まで会得していました。
しかしメルエムは記憶のほとんどを失っていたのです。
シャウアプフだけは、この事態を内心で狂喜します。
裏切ったり簒奪するためではなく、王の心からコムギの影響を、永久に排除する千載一遇のチャンスだと。
コムギが王にとって大切な存在だと、3大直属護衛軍の誰もが把握していました。
しかしネフェルピトーがメルエムの意思に忠実に守り、彼女を治療しようとしたのに対し、シャウアプフは大切な存在だからこそ危険視していました。
王に、王としての道を踏み外させかねない存在であると。
王がコムギを思い出す前に、コムギを抹殺しようと動き始めます。
この企みをめぐるいわば謀略編が『ハンターハンター』29巻です。

 

カイトは治せない

 

コムギの治療を終え、カイトのところに来たゴンとネフェルピトー。
しかしネフェルピトーは、ゴンに告げます。
カイトはもう死んでいる、自分の能力でも死者を生き返らせることはできなかったのだと。
絶望にへたり込むゴン。
そして、「カイトは戻らない」という現実を受け入れた時、ゴンの姿が変わります。
12歳の子供の姿から、筋骨隆々の大人の体へと。
もうこれで終わってもいいという気持ちで、どれほどの制約と誓約を課したのか、十数年、数十年分の成長と強化を自分の体に施したのでした(余談ですがネット上で言われる「ゴンさん」とはこの場面のゴンを指します)。
直属護衛軍たるピトーの身体能力でも、念能力「黒子舞想(テレプシコーラ)」を使おうとも、強化したゴンには全く歯が立ちませんでした。
キルアが駆け付けたのと、ゴンがピトーの頭部を粉砕するのは同時でした。

 

コムギ隠し

 

ゴン・キルア以外の討伐隊メンバー達は、王メルエムの力が圧倒的に増大したことに絶望し、退却を始めました。
「あれを倒すには国家レベルの武力しかない」というナックル。
一方、シャウアプフはコムギの存在を隠し通そうと必死の努力をします。
分身に軍儀のコマや盤を処分させ、コムギが存在していたことを隠蔽しようとします。
コムギを守ろうとするキルアやパームにも追いすがる分身たちの魔の手。
しかし、事態は急展開を迎えます。
城壁のそばでシャウアプフが発見したものは、モントゥトゥユピーの死体でした。

 

人としての拡散

 

同時に、国や王を離れ、人としてジャイロを探すことを決意したウェルフィンは、イカルゴに見送られて旅立とうとします。
イカルゴもまた、人間だった頃にウェルフィンやブロヴーダの仲間だったのです。
自分たちでさえこうして蟻として生き延びたのに、ジャイロがあっさり消化されているはずがない。
そう励ましてイカルゴやウェルフィンを見送りました。
キメラアント編が終わりつつあり、登場人物たちが新たな人生を歩もうとしていることが見えてきているのです。
ハンターハンターならではの幕の閉じ方。蟻編の終幕が29巻にして終わりが見えてきました。