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漫画は電子書籍で読むのがおすすめ ハンターハンター25巻 王宮突入!!

 

 

作戦会議

25巻は王宮突入編。
ノヴが圧倒的な恐怖のオーラに、心折られる寸前に開けた通路。
王の宮殿の1階中央階段の横のワープゾーンから突入する。
単純なように見える作戦は、事前の会議で練りに練られたものでした。
内部でどんな理由で、何が起こっているか調べようもなく、だからこそあらゆる場合を考える。
「ハンターハンター」特有の濃密で深い作戦会議は本格化します。
「ネフェルピトーが何かを王の警護に優先させて円を消すなどありえない」
「あるとすれば王自身の治療に念を使う必要が生じたから」
「王を傷つけられる可能性のある者は王自身以外にいない」
推理だけでこれだけの事実を突き止めたキルア達、そしてこの話を考えた作者のアイデアには驚嘆するほかありません。
しかし推理にはおのずから限界がありました。
王が自由行動を求めたためにネフェルピトーが円を城の外だけに張っていたこと、その代理で警戒していたモントゥトゥユピーに階段でいきなり遭遇することになったこと。
これらはあれだけの会議の後でも、人間たちには完全に想定外でした。
その瞬間に、城中の天井を突き抜けて光の雨が降り注いでくるという完全に意味不明な事態についてはなおのことでした。

 

降龍

 

その光の雨が、キルアの祖父ゼノの念能力「龍星群(ドラゴンダイブ)」と分かったのはもちろんキルア一人。
この場面から、この『ハンターハンター』という漫画の情報密度は異常になります。
メレオロンの「神の共犯者」で姿を消しているナックル達が姿を消したまま光の矢で死んでいる可能性を考え、ゴンは自分がモントゥトゥユピーに立ち向かいます。
そしてシュートは逆にユピーとの戦いの余波に彼らが巻き込まれることのないように立ち止まります。
どちらも一瞬の判断で、このような各自の一瞬一瞬の判断をすべてナレーションで詳細に説明していくという方法を採るのです。
しかもこれらの判断の説明は特別に長いのではなく、他のどのキャラクターについても、一人の判断と一瞬の動きの説明に何ページもかけることも珍しくない状況になるのです。
作中時間に比してこれだけ密度の高い情報を処理しているバトル漫画は、『ハンターハンター』のこの25巻以前にはなかったのではないでしょうか。

 

ネテロの過去 ・王の現在

 

上空から降り立ったゼノとネテロ会長。
しかし、今まで作中登場したどの念能力者と比べても、直属護衛軍ましてや王は、まともには到底戦えない怪物として描かれてきました。
よって、ネテロが彼らと戦えるように、その強さの説得力を持たせるよう差し挟まれたのが、ゼノが子供の時からネテロはすでに老人であったという長寿の説明や、有名な「感謝の正拳突き」のシーンです。
ゼノ・ネテロ組はピトーを突破し、王の間へとたどり着きました。
しかし、そこにいたのは、ドラゴンダイブに貫かれ、瀕死の重傷を負ったコムギをいたわる、慈愛に満ちた王の姿でした。
ネテロが聞いている、母親を平然と見殺しにした血も涙もない昆虫の姿とはあまりにかけ離れていたのです。
二人の老戦士と王の戦いは25巻から、次巻にまたがります。